新規糖尿病治療薬の開発の現状

摘要

昨今，個々の糖尿病患者の病態や生活様式などを考慮した糖尿病治療が求められている.近年GLP-1製剤やDPP-4阻害薬などのインクレチン製剤およびSGLT-2阻害薬など口糖尿病治療薬の登場や，作用の発現および持続時間の異なる様々なィンスリン製剤を使い分けることにより，血糖や体重増加などをできるだけ回避させ，より質の良い血糖コントロールに向けてのアプローチが可能となりつつある.一方で，ィンスリン注射や糖尿病治療に対する心理的負担を抱えた患者に対するアプローチも重要である. 近年，々な新規糖尿病治療薬としてインスリン製剤や経口薬，そしてGLP-1製剤などの開発が進められており，れまでの糖尿病治療薬とは異なるユニークな作用機序にて血糖降下作用を示すことから，独のみならず既存の糖尿病治療薬との併用による血糖降下作用への相乗効果も期待できる.