骨髄性白血病臨床研究の歴史·現況·今後の展望

摘要

AML治療の基本理念はtotal cell killである．L1210白血病細胞をマウスに接種して作成した白血病モデルの解析において，白血病細胞が1個でも存在すれば，その後白血病が進展し死に至ることが明らかとなった．このことから，白血病の治癒には完全に白血病細胞を根絶させること，すなわちtotal cell killが必要であるとの考えが提唱された．したがって，AMLの治療はtotal cell killを得ることを目標に，強力な化学療法を行うことを基本としてきた．