病原莫菌の薬剤耐性に関する癒しい分子機構

摘要

化学療法剤の使用に伴う薬剤耐性の問題は， 微生物から癌細胞に至るまで避けることのできない宿命である.真菌も例外ではなく，例えば口腔咽頭力ンジダ症を併発するエイズ患者にァゾール系抗真菌薬を長期投与すると，耐性菌の出現がみられる.近年，新規ァゾール（ボリコナゾール）ゃェキノキャンディン（キャンディン）系抗真菌薬（ミカファンギン）が我が国でも使用されるようになったが，耐性菌の出現には常に注意を払う必要がある.