秋には34－35万円実勢化へ

摘要

（大阪）ニッケル系冷延薄板（SUS304）市況は中心実勢が30万円台乗せして、28万円台の安値をほぼ解消、強含みで推移している。消費増税による反動から落ち込んでいた荷動きも、建盛物件の堅調に加えてユーザーの設備投資関連が少しずつ動き出すなど、徐々に持ち直してきたようだ。メーカー各社は4月以降、原燃料価格の上昇から新日鉄住金ステンレスは5万5千円、日新製鋼も3万円の値上げに踏み切っている。この値上げを受けて、流通筋にも4月に入ってからは再販価格転嫁に向けた値上げムードが更に高まっている。そのため6月張破明けから更に1万円の値上げに取り組む問屋も見られるが、井上金属でも2万円の値上げを目指して取り組みを進めている。