需給タイトで市況は安定～千葉再開で供給不足は解消～

摘要

ガソリン、灯油は低在庫で推移しており、市況安定の環境が整備されている。石遭遇報（19日）では、ガソリンが206万キロリットルで前週比2.9万キロリットル増、灯油が216万キロリットルで6.3万キロリットル減となっている。両油種とも非常な低在庫となっているため、需給はタイトな状態で推移している。灯油の1月末在庫は、かつて200万キロリットル（2010年1月）の低位を経験したことがあり、その時は増産、輸入で対応しており、供給面では何ら問題はなかった。これから2月に入れば灯油シーズンは一応終了となり、在庫の取り崩しが進むが、寒気団が日本列島に長く居座ると、供給不足の懸念も出てくる。さらに、積雪によるローリーの運行支障も問題となるが、マクロでみると供給は確保されている。また、コスモ石油の千葉製油所が近く操業再開となるため、需給緩和の状況となりそうである。一方、先物市況は、ここにきて値下がり傾向となっている。