アルッ八イマ一病の疫学と危険因子

摘要

ァルツハイマ—病(Alzheimer's disease ： AD) は認知症の最大の原因疾患であり，その60?80% を占めるといわれている.最近では，ほかの原因 疾患との合併頻度も高いことが知られてきた. 2006年の統計から推計すると，2011年現在で世 界全体では3,390万人，アルツハイマー協会の推 計では，アメリカ全体で530万人が罹患してい るものと考えられている.認知症者数は2015年時 点では全世界で4，680万人，2030年には7,470万 人，2050年には1億3，500万人に増加するものと 推計されており，平均余命の延長により，AD有 病者数は今後40年間で3倍になることが想定され ている.