小形風力発電装置市場の現状

摘要

この状況を打開するため，欧州に続き日本においても2009年より再生可能エネルギーの固定価格買取制度（FIT制度）の導入検討が開始された．FIT制度の検討と共に，再生可能エネルギーには，設備コスト回収が見込めるような実用的発電を求められることになり，さらには2011年3月11日に起きた東日本大震災による福島第一原子力発電所の事故を受け，再生可能エネルギーは原子力発電の代替エネルギーとしても大きく注目されることになった．上記の経緯や背景により，他の再生可能エネルギーと並び，小形風力発電にも．実用的発電と原子力発電の代替エネルギーという新たな市場が与えられ，2012年7月よりついにFIT制度が施行された．