整備新幹線の現況と今後の計画

摘要

昨今、便利で快適で、信頼できる輸送機関として新幹線に代表される高速鉄道ネットワークの整備を熱望する声が各地で高まってきている。新幹線は沿線地域の経済等を活性化させるだけでなく、大都市住民にとっても、その時間短縮効果により余暇活動の充実を促すなど、生活に「ゆとり」と「うるおい」をもたらすものである。 また、高速で安全に移動でき、他の輸送機関に比べて環境にもやさしく、省エネルギー型の非常にすぐれた交通機関として、その整備の促進が大いに期待されている。 現実に、平成9年に開業した北陸新幹線（高崎·長野間）は、開業前の1.4倍、平成14年に開業した東北新幹線（盛岡·八戸間）は、開業前の1.5倍、昨年開業した九州新幹線（新八代·鹿児島中央間）も開業前の2.3倍と、いずれの路線も利用者数が大幅に増え、整備新幹線のニーズの高さが改めて実証された。