触覚的協調作業の端末間同期制御における端末ロックが力知覚に与える影響

摘要

力覚ディスプレイを用いた協同作業において、端末間のタイミングを合わせるために、遅延の小さい端末においては、遅延の遅い端末に情報が届くまで、次のアクションがおこせないように力覚ディスプレイを動かなくすることがある。この端末のロックにより、ユーザはロック解除後に力覚ディスプレイの出力を歪んで知覚する可能性がある。 本研究では、端末をロックする時間がその後の弾性力の知覚に与える影響を心理物理学的手法を用いて検討した。 その結果、端末のロックによりユーザは弾性を実際より大きく感じ、その程度はロック時間が長いほど大きいことが明らかになった。