失敗は成功の母〈第24回〉フォト·カプラをテキパキ高速に駆動できない

摘要

工場設備の一部となる電源装置の仕事を手伝ったときのことです．マイコンなどを実装した制御回路と，大電力を扱う回路とで構成されており，電気的に絶縁した状態で，データを回路間で転送する必要がありました．そこで，フォト·カプラを介して接続しました．パラレル·データを双方向に転送する必要があり，各ビットは8Mbps程度の転送速度が要求されたため，10Mbps以上の転送が可能な高速フォト·カプラを48個並べました．フォト·カプラは，汎用ロジックと抵抗内蔵トランジスタ，抵抗内蔵トランジスタにより駆動しました（図1）．抵抗内蔵トランジスタはベース電流の制限抵抗10kΩ{sub}(typ.)，SC-59パッケージで3mm角の基板エリアに収まります．