△∑／PCM対応USBレコーダ実験ボードの製作 第3回 パソコンからレコーダに△∑データを送る

摘要

前回は，USBでオーディオ·データを伝送する手順を解説しました．音を途切れさせないアイソクロナス転送が使われます．ホストであるパソコンとターゲットであるD-Aコンパータでは独立したクロックが使われます．ホストとターゲットの両方のクロックが水晶精度であってもクロック間にずれが生じるため，バッファを入れて調節します．今回は，バッファ量が調整できるアシンクロナス方式を説明します．OSには，PCMデータをUSB経由でD-Aコンバータに送るドライバが標準で用意されています．しかし，△∑データは扱えないので，PCMデータに偽装してターゲットに送るDoP（DSD Audio over PCM Frames）という方法を使います．今回はDoP についても説明します．