携帯型遠隔ガス検知器＜世界で初めてのポータブルな遠隔ガス検知器＞

摘要

ガス配管を有する設備&·装置の管理者にとって、漏洩検査は、設備·装置の安全な稼動のために必要不可欠な業務である。従来、漏洩検査には、可燃性ガス検知器、サーミスタ式ガス検知器、半導体式ガス検知器、水素炎イオン化式ガス検知器（FID: Flame Ionization Detector)などが使われてきたが、いずれの検知器を使う場合も、作業者はガス配管上の検査したい箇所に検知器を近づけるようにして漏洩検査を行っている。しかしながら、ガス配管は、しばしば高所·狭隘部など容易に近づけない場所に配置されており、このことが安全かつ効率的な漏洩検査業務を行う上での制限となっている。また、気密試験によりガス配管に近づくことなく漏洩の有無を確認することも可能ではあるが、この場合は、設備·装置の稼動を一定時間停止しなければならないうえ、仮に漏洩が疑われる場合には、漏洩箇所を特定するため、結局はガス配管に近づかなければならないという問題がある。