LPG車の今日と明日：LPGトラックはこれからが旬！！安定した燃料コストが魅力アップ

摘要

冒頭の文にもある通り、LPGのトラックは2tクラスまでに限られている。 2004年5月現在における、国内のLPG車保有台数は293,857台あるが、このうち貨物車は20,831台、特種車は10,100台、バスは103台で約10％程度しかない。 トラック·バスでLPG車が普及してこなかったのには、①燃費がディーゼルより劣る、②オートガススタンドが限られている、③大型化（大排気量化）が難しい－といった点である。 LPG車のエンジンは、基本的にガソリン車と変わらない。即ち火花着火式のオットーサイクルエンジンで、ガソリン混合気の代わりに、LPガスと空気の混合気を噴射する程度の違いである。 エンジンの動力性能、燃費もガソリン車とほぼ同等である。 一方、ガソリン車はノッキング（異常燃焼）の問題から、大排気量化が難しいが、LPG車は燃料噴射技術や燃料成分の改良により、大型化が可能となっており、欧州では8～13lという正真正銘の大型エンジンでLPG化を成立させ、路線バスなどで実用されている。