貨物輸送量減で台数も減少運送事業者の景況感やや好転：新対策車登場で「代替解禁時期」に関心

摘要

世界的な経済危機に陥って1年。国内景気の明確な立ち直りがみられない中で貨物輸送量が減少し、トラック保有台数の減少などを背景に代替需要は低迷している。09年度の緊急経済対策によるエコカー減税と環境対策車に対する補助金政策により、かろうじて前年比5割減という状況からは脱したものの、本格的な需要回復は見通せない状況が続いている。一部の特種車両や食品輸送主体の冷凍·冷蔵車などは比較的落ち込み幅は小さいものの、ドライカーゴ車や海上コンテナ用トレーラの運送事業者の間では、保有車両の休車·減車も相次ぎ、トテック保有台数全体の減少傾向がさらに進んでいる。各種統計や資料などにもとづいて、トラック輸送実態の側面を探った。