石油精製·石油化学プラントの配管と装置：機器の特徴的用例－グラスライニング機器（撹拌槽型反応機を中心に用例、選定について主要な点を解説）

摘要

グラスライニングは、素地金属を腐食環境等から保護するために鋼の表面にガラスを結合させるという複合化技術であり、鋼にグラスライニングすることによって、高耐食かつ高機能性の複合材料が得られる。 一般に鋼は安価な工業材料で優れた加工性を有しているが、化学的に耐久性に乏しいという欠点がある。 一方、ガラスは試験管、ビーカー等に使用されているように化学的に極めて安定な材料であるが、脆性材料であるために、割れ易いという欠点がある。 そこで鋼の欠点をガラスで補い、ガラスの欠点を補ったものがグラスライニング材料ということになる。 本稿では、このグラスライニング機器について、その用例、選定のポイントを解説する。