1050および5052アルミニウム合金管端末の揺動回転フランジ成形におけるカーリングの抑止

摘要

薄肉円管端末成形の多品種少量生産化への対応を目的に，揺動回転成形が開発されている1）。この成形法では，円すい工具のつくる工具包絡面形状に円管端末を成形する。円管に対する円すい工具の相対的な運動を制御するだけで，様々な形状の工具包路面が得られるため，一つの円すい工具を用いて円管端末を様々な形状に成形することができる。円管端末の揺動回転口広げ成形や揺動回転口絞り成形では，円管端末のうちで円すい工具と接触する部分の端末全体に対する面積率（接触面積率）を小さくすると，カーリングを抑止できることが明らかにされている1）。