二輪車における軽金属繍料の適用動向

摘要

第二次世界大戦後の日本において雨後の竹の子のごとく二輪車メーカが生まれ，一時は200社を超えるほどであった。 1955年のヤマハ発動機は最後の参入メーカであるが，200社を超えるメーカの中で現存しているのは4社だけである。 その中でカワサキを除いたホンダ，スズキ，ヤマハの3杜が浜松を発祥の地としているのも二輪車業界の特徴の一つである。当時ほとんどのメーカはイギリス，ドイツ，イタリアなどのコピー車を作っていた。 しかし，技術のコピーというよりもむしろ形態や構造をコピーしていた1）のであって，本当に技術がコピーできたのはもっと後のレース活動に参加して世界で優勝できるようになってからである。