振動和周波発生法を利用した赤外超解像顕微鏡の開発と生細胞への応用

摘要

生物の細胞など微小な試料の観察には顕微鏡は欠かすことができないツールである．その中でも光学顕微鏡は試料へのダメージが少ないこと，共焦点光学系を組むことにより三次元断層化が可能なことから，細胞の観察に広く利用されている．その反面，光学顕微鏡は測定に光を用いるため，回折限界よりも小さな試料を観察することができない．そこで現在数多くの研究機関や企業において，従来の光学顕微鏡の利点をそのままに分解能を向上させた新しい超解像顕微鏡が開発されている．