バルブ水車に適用する吸出し管に関する研究（第2報：吸出し管出口形状が水車性能に及ぼす影響）

摘要

一般に吸出し管は下流ではコンクリート製の流路となっている。流路の幅がある程度広くなる場合には強度を補強するために流路の中央に仕切り壁（ピア）を設置する必要がある。久保田らはこれまでに入口円すい角度13°の吸出し管について出口にピアを設置した場合に水車効率が若干低下することを報告しているが、一方では、はく離が発生している拡がり流路にベーンを挿入することによりはく離を抑制でもることも知られている。本研究では、久保田らの報告よりもさらに面積の拡大が急ではく離が発生しやすい吸出し管の場合についてピアの影響を調べた。