〔シリーズ：どこまで行くのか、風力？〕(15)：洋上風力発電技術の動向～21世紀の風力発電は陸から海へ

摘要

わが国における洋上風力発電の潜在可能量はきわめて大きいことは明らかであるが、まず、洋上における風況調査を実施し、より精度の高い実現可能量を見積もる必要がある。 また、わが国は遠浅の沿岸が乏しく水深が急激に深くなるため、基礎施工費が高くつくこと、沖合いになるほど電源線が長くなりコスト高になること、既存の電源線の位置や容量により設置場所が限定されること、漁業権の問題や各種法規制など検討課題はきわめて多いのが現状である。 しかし、欧州諸国におけるように、国家プロジェクトとして長期的な展望に立って技術開発を推進してゆくことは国際貢献国家として不可欠な課題といえる。