《特集：蒸気タービンの性能設計技術》：レーザートルクセンサを用いたコンバインド火力発電所の性能診断技術

摘要

当社の主力発電所であるコンバインド火力は高い発電効率を特徴とし、その稼働台数は近年ますます増加している。 そのプラント性能を適切に管理することが貴重な燃料の節減につながるため、プラント性能診断が特に重要視されている。 一軸型コンバインドサイクルでは、ガスタービン(GT)と蒸気タービン(ST)が一つの発電機に接続されているため、従来はそれらの主要機器の性能は入出熱法により算出したが、高温流体の計測を必要とするため、その精度には限界があった。 そこで今回、性能診断の精度向上をめざし、タービンの出力を高精度で測定するために軸トルクセンサの開発を行った。 本軸トルクセンサは、レーザーを利用してタービン単体の出力を千分台の高精度で計測するという測定原理から考案、開発され、コンバインド火力で実証試験が実施された。