光学顕微鏡の限界を超えるノーベル化学賞に輝く超解像顕微鏡の世界

摘要

顕微鏡は，1590年ごろ，望遠鏡（1608年に最初の特許出願）とほぼ同時期に発明された。望遠鏡は，発明後すぐにG．Galileiにより天文学に応用され，近代科学の扉を開いたのに対して，顕微鏡は発明後70年以上経てから，フックの法則で有名なR．Hookeにより様々な物質の観察に応用され，その観察により細胞という言葉が生まれた。このときの顕微鏡の倍率は約150倍程度であった。