三井化学、PTA9月出荷分のアジア価格をトン30ドル値上げで交渉

摘要

ち三井化学は、PTA（高純度テレフタル酸）9月出荷分のアジア価格について8月比トン当たりドルアップの580ドルで交渉を進める。 今年2月から市況は上昇基調で推移していたものの、600ドル台半ばという高値に対しポリエステルメーカーの採算が悪化、中国を中心にユーザー各社は減産で対応していた。このため7月は需給バランスが一気に崩れ、アジア価格は520ドルまで落ち込んだが、8月から需要は回復傾向にあり、PTA価格は550ドルで決着している。 さらに9～10月にはPTAメーカーの定修が相次いで行われることから再び需給バランスがタイト化するとみており、9月出荷分からさらに30ドルアップの580ドルで交渉を進める。 また国内価格については、4～9月で10円の値上げを打ち出しており、9月中の決着を目指す。