無水マレイン酸、上期需要は5.2万tと17％減少～バランスは堅調

摘要

無水マレイン酸の2002年上期（1～6月）需要は、内需が前年同期比19％減の4万5,824トン、輸出が2％減の6,316トン、合計が17％減の5万2,140トンとなった。 主力の不飽和ポリエステル（合成樹脂）向けが引き続き低迷していることに加え、昨年6月未に東燃化学がマレイン酸および誘導品の1,4－BD（ブタンジオール）事業から撤退した影響が大きかった。 一方、東燃化学に続き今年3月に三井武田ケミカルが大阪の年産1万トン設備を停止したことで、国内の合計能力は昨年半ば時点を3割強も下回る12万1,000トンに縮小しており、既存メーカー4社はフル稼働で生産に当たる状況となっている。