アクリル系モディファイヤーメーカー、製品の高機能化戦略加速①【三菱レイヨン】非塩ビ向け販売比率50％に挑戦／新製品で攻勢

摘要

塩ビ樹脂の衝撃強化剤として使われるMBS（メチルメタクリレート·ブタジエン·スチレン）樹脂などアクリル系モディファイヤー（樹脂改質剤）メーカーが製品の高機能化戦略に拍車をかけている。 需要全体の大半を占める塩ビ樹脂向けが景気低迷や素材転換で大きく減少するなか、各社が技術的差別化を発揮しながら、塩ビ樹脂向けで新規用途を開拓したり、エンジニアリングプラスチックやポリオレフィン向けで付加価値の高い新製品·グレードを拡充することにより板益基盤を強化する狙い。 また各社ともグローバル展開の一環で、中国など新興市場の開拓も加速している。 本特集では各社の事業戦略を検証することにより業界の将来的な見通しを探る。 第1回目の今回は三菱レイヨンを取り上げる。