安全色を工業規格として定めたのは、わが国では色彩科学協会(当時)と日本保安用品協会が協力して制定したJIS Z 9101:1953"安全色彩使用通則"で、これは、BS 873:1970-1973、DIN 6171 Teil 1、1979にくらべても、かなり早くから安全色を規格化したものといえる。 このような各国の安全色彩に関する規格を統合しようとして、CIEは、1971年TC-1.6、Visual Signallingを組織し、勧告の用意を始めた。この勧告は、Publ.CIE、No.39、として1978年に出版され、さらに改訂されて、PubE. CIE、No.39-2:1983、Recommendations for Surface Colours for Visual Signallingとなった。 一方、ISOでも安全色の国際規格化が検討されて、1978年、ISO/DIS3864.3が承認された。 ISO/TC 145(Graphical Symbols)/SC 2(Safety identification、signs、shapes、Symbols and colours)は更に検討した結果、ISO 3864:1984が制定された。 このISO規格は、その後10数年に亘って改訂が検討され、ISO 3864-1:2002 Graphical symbols-Safety colours and safety signs - Partl:Design principles for safety signs in workplaces and public areasが制定され今日に至っている。
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