現代左官事情（その9）「消石灰Ⅱ」

摘要

生石灰に水を加え発熱膨張させることことによって消石灰ができる。 この反応させることを消化（水化·蒸かす·噴かす·沸かす）といい消化方法は自然消化、乾式消化、湿式消化、水蒸気の加圧下で機械的に行う加圧消化がある。 ここでは古来より行われている消化法を述べたい。 江戸期に書かれた『本草綱目譯義』に当時の石灰の消化方法が書かれている。これを抜き書きすると「集解（消化法）に風化（自然消化法）と水火（乾式消化）の二種類云々、風化と云は、水をかけず、自然と砕て粉になりたるなり。