日本建築仕上学会女性ネットワークの会一年間の活動を振り返って

摘要

人手不足が深刻化している建設業界では、女性の活用が大きな課題となっている。建設会社ではこれまで設計部門や研究開発部門へわずかに女性職員が配属されていたが、今は建築現場で働く女性が増加してきている。これらの背景から建設業で働く女性たちを主体とした会が結成されている。日本建築仕上学会では企画事業委員会の下部組織のWGとして、女性ネットワークの会（主査:熊野康子(株)フジタ）を2014年1月に設立した。女性が参加しやすい企画（催し物）の立案と実施、学会誌「FINEX」の専用ページの連載を行っている。WGメンバーは学会の女性会員で仕上材料のデザイン、研究開発、大学の先生、建築施工などの女性技術者である。創立時は職歴の長いベテランの女性技術者で梢成していたが、2014年8月からは男性を含む若手の新メンバーも加入し11名のWG委員で活動している。