建設関連産業の未来のための技術評論--第27回　ヒッグス粒子発見と建設技術

摘要

2012年7月5日朝の新聞は“ヒッグス粒子発見”で湧いていた。アメリカでは超伝導超大型加速器（Superconducting Super Collide、SSC）が1986年から計画されていた。SSCは今臥ヒッグス粒子発見に利用きれた装置と同じ目的の巨大円形加速装置である。SSC建設での建設技術課題は2つであった。一つは近くに列車線路があり、列車通過振動による施設の振動防止技術についてであった0もう一つは、粒子の測定部分は巨大な重量であり、その沈下安定に関する技術についてであった。その他の重要要素は「放射線遮蔽」と「トンネル内の温度コントロールを含めた空間環境安定」であった。　この課題は今回のヒッグス粒子発見に使用された大型ハドロン衝突型加速器（LHC）を含め、すべての加速器に必要である。しかし、これらの建設技術はインターネットで検索してもほとんど見ることができない。多く語られているのは光センサー、超伝導関連技術や各種計測技術である。我々建設関係者は建設技術の重要性についてもっと主張すべきである。