h－BN使用の遠紫外線光素子開発NIMSと双葉電子

摘要

NIMSの光材料センターは双葉電子工業の開発研究所と共同で、六方晶窒化ホウ素（h－BN）を発光源として安全で使いやすい実用レベルの遠紫外発光素の試作に世界で初めて成功した。安定出力0．2mWを持つ平面型単色遠紫外線発光素子で、単三乾電池の電圧を昇圧して駆動できる。遠紫外光領域（波長280－198nm）の光源は、光触媒による環境汚染物質の分解処理や病院、食品加工などにおける紫外光殺菌などに広く使われているが、水銀ランプなどの従来型放電ランプ光源には大きな電源装置が必要であり、また、欧州連合のRoHS指令で使用が規制されている水銀が使われているという雉点がある。