電圧制御型SAW (STW)発振器－光通信用高周波発振器

摘要

近年、光通信の大容量化が進展し10Gbit/s (9.953 Gbit/s)のシステムが普及している。 この10Gbit/sのデータは16個の622.08MHzの信号を時分割多重化したものであり、ここでは622.08MHzの発振器が必要になる。 さらに、次世代光通信として40Gbit/sのシステムが開発されているが、そこでは2.488GHzの発振器が必要になる。 当社では、今後の高周波発振器を実現するために、水晶基板上のSTW (Surface Transverse Wave)を利用したSTW共振器型フィルタを製品化している。 STWフィルタを利用した発振器は、GHz帯においても基本波発振が可能で、優れた位相雑音特性を実現することができる。 今回、当社で製品化している622.08MHzのSTW共振器型フィルタ（NSVS780）を用いて電圧制御型発振器を開発したので報告する。