燃料油販売量4カ月ぶりのマイナス

摘要

2月の石油製品需要は燃料油合計20,768千klで前年比4.0％の減少となった。 ナフサ，ジェット，C重油がプラスとなったが，ガソリン，A重油の暖房用油種，ガソリン，軽油の関連油種がマイナスと振るわず，合計では4カ月ぶりの前年割れとなった。 油種別にみると，ガソリン2.5％減，ナフサ2.9％増，ジェット17.1％増，灯油14.6％減，軽油3.7％減，A重油12.6％減，C重油7.2％増。 気温が高かったことが影響し，灯油，A重油は二桁減少となっている。 一方，2月の原油処理量（精製業着分）は19、582千klで前年比99.6％。 需要のマイナスに合わせ6カ月ぶりの減処理となった。 製品生産は18,293千klで前年比0.7％減と10カ月ぶりの前年比減産。 ガソリンが1.5％，灯油も1.2％のそれぞれ減産となったが，一方，製品輸入は3,327千klで前年比16.4％の増加。 灯油は37万klを輸入し，前年比1.5倍。 灯油は下期前半は，10月，11月が輸入ゼロと低水準だったが，1月の39万klに続き後半になってまとまった量の入着となった。 以上の結果，2月末の燃料油在庫は12,046千kl（流通在庫は含まず）となり，月間160千klの減少となった。 前年同月末比102.6％となり，3カ月ぶりに前年水準を上回っている。灯油は月間140千klの減少で2,760千kl。 販売が15％減に終わったこと，輸入が加わったことから小幅減少にとどまり，前年同月末比135.7％と前年を大きく上回っている。