2月LPガスCPは460ドルもみえてきた

摘要

サウジアラムコは12月27日，輸入関係各社に対してLPガスの1月CPを「プロパン545ドル，ブタン550ドル」とする旨，通知してきた。 前月に比べてプロパンが65ドル，ブタンが55ドルのそれぞれ大幅な上げとなった。 CPの値上げは12月に続くもの。 需要期入りしてから10月，11月と連続で下げたが，需要ピーク期入りをしてさすがにLPガス市場も強含んだし，原油が12月には高騰したこともあって2カ月連続の上げとなった。 12月CPでは縮小したものの依然15ドル格差があった「プロパン安·ブタン高」は，更に縮小して5ドル格差となった。 中国はこの1～2年でプロパンリッチが進んでいるが，インドは引き続きブタンリッチの輸入手当てを行っており，その分まだブタンの高値が続いている。 今回の1月CP決定には12月も下旬に入ってからの極東市場での急騰が影響した。 季節的要因や原油高臓から530ドルどころへの値上がりは予測されたところだったが，「サウジアラムコの1月清みアクセプタンス」を受けての急速な市況高騰が大幅上げにつながった。 ところが，年明け直後から事態は一変した。WTIが年初の2日間で5.5ドルも急落した。 その後も下げ続け11日には51ドル台となった。 これに伴いLPガ大国際市況も大幅下げ。 「高過ぎた1月CP」と相まって，このままいくと2月CPの急落は必至である。 何が原因といって，すべては世界的大暖冬が影響したのである。 1月CPは簡単に述べて年明け後の市場を中心に論じていきたい。