超臨界水熱合成法によるナノ粒子製造技術の最新動向

摘要

超臨界水熱合成技術は，超臨界場の物性，反応，晶析の機構の理解が進むとともに，その晶析反応場の特性を生かすためのミキサーの開発，さらには本稿では触れなかったが装置材料開発，流体シミュレーションなど実用化に向けて確実な進歩が見られている。今後超臨界流体利用技術は，反応速度が大きいという特徴を生かして大規模大量生産ではなく，小規模適量生産プロセスとして重要なキー技術のひとつになることが期待される。