2光子励起レーザー誘起蛍光法による大気圧パルスコロナ放電のN原子挙動観測

摘要

TALIF法を用い大気圧パルスコロナ放電後のN原子の挙動を観測した。窒素中におけるN原子減衰を励起波長211mm、206mmの2波長で計測した結果、大気圧計測においては励起波長206nmが適していることが分かった。また放電後、励起波長211nmで照射レーザーパワーが200μj以上の時、励起窒素分子の光解離を確認した。窒素中におけるN原子減衰速度から放電直後のN原子密度を見積もった結果、印加電圧21.5kV時、針電極近傍におけるN原子密度は約2.4×10~(16)cm~(-3)とならた。N原子減衰の実験値、理論値の比較から、放電，直後N（~2D）はN原子の約1/2程度生成されていると予測される。