Arガス気泡による連鋳鋳型内モールドパウダーの巻き込みに対する物性値の影響

摘要

連続鋳造におけるモールドパウダー巻き込みの一つとして、Arガス気泡が溶鋼/モールドパウダレ界面を擾乱することに去る巻き込みがある。 筆者らは前報りにおいて、モールドパウダー焼結層が巻き込み機構に及ぼす影響について明らかにしているが、液体の物性値の影響については言及していない。 前報のコールドモデル実験では、溶鋼とモールドパウダー相当層として水およびシリコンオイルを用いたが、二層の密度差ぼ非常に小さい。しかしながら、実機における溶網の密度ほモールドパウダーの密度の2倍ほどある。 そこで本研究では、二層の密度差が水/シリコンオイル系よりも大きいフッ素系不活性液体/水系、水-ペンタン系でコールドモデル実験を行い、主に二層の密度差がArガスによるモールドパウダーの巻き込みに及ぼす影響について調査した。