シックハウス症候群、化学物質過敏症最近の知見

摘要

シックハウス症候群、化学物質過敏症患者で、北里研究所病院臨床環境医学センターにおける診断、治療とその対策の現状について医師の立場から報告した。有効な治療手順は、1）建築工学面から、室内空気質の浄化、換気の励行、自覚症状を誘発する原因物質からの回避2）患者教育、心理カウンセリング3）身体状況の改善と有害化学物質の代謝促進·排出促進療法を紹介した。 SHSで居住環境の悪化に基づく本症の治療では、1）と2）とを合わせて行う事が重要であり室内空気清浄化のため、施工業者との密な連携が必須となってくる。 このチ一ムワークの存在が患者治療および社会復帰に役立つと考えている。