耐久性に優れた水素分離膜一膳型反応器の実用化に向けたゼオライ卜膜と金属膜開発の進展－

摘要

反応器に分離膜を組み合わせた股塑反応器は，化学品の製造と分離を同時に行うことで，工程の削減，装置の小型化　省エネルギー化などが期待でき，さらに化学平衡をシフトさせることで生成物収率の向上が図れるといった特徴から，盛んに研究が進められている．一方で，実用化には膜の耐久性など克服すべき課題も多い．例えば，水素分離膜を水性ガスシフト反応へ利用することが研究されているが，500℃程度の高温耐久性や，原料炭素資源由来の硫化永素による被寿が問題とされる（石炭ガス化等）．それらの課題を克服するために，近年，種々の工夫された分維腋が研究されている．本稿では複層ゼオライト勝と合金股の研究例を紹介する．