ゼオライト骨格内のAl位置の制御

摘要

酸触媒として機能するアルミノシリケートゼオライトにおいて，骨格内でのAl原子の位置，すなわちどのTサイトに存在しているかは古くからゼオライトの分野では関心がもたれている．近年，骨格内であってもAl位置によって酸強度が異なるという報告もなされ，Alの位置，酸性質，そして触媒活性の関係解明に注目が集まっている．しかしながら未だAlがどのTサイトに存在しているかを検証する構造解析手法，Tサイトを制御七たゼオライト合成手法は確立されていをい．Alをゼオライト骨格に導入する場合電荷補償により対カチオンが必須である．対カチオンとしてはNa~+や有機構造規定剤（OSDA）であり，対カチオンの量やサイズはAlの量·位置に影響を及ぼすと考えられる．