メタンの酸化リフォーミング反応におけるNi触媒への微量Ptの表面修飾効果--バイメタル微粒子の構造とホットスポット生成抑制--

摘要

逐次含浸掛こより調製したPt/Niバイメタル触媒は，Niに対するpt添加量が1／100と極めて少量にもかかわらず，メタンの酸化リフォーミング反応において高い触媒活性とホットスポット生成抑制効果を示した．このPt表面修飾により，Niの還元性および耐酸化能が向上し，酸素が存在する反応場においても，金属状態を維持でき，燃焼反応と同時に改質反応も進行できるようになったため，ホットスポットの生成が抑制されたと考えられる．TEM，EXAFS，FTIRを用いた構造解析の結果，微粒子表面にPt－Ni合金相が形成されていることが確認され，これがホットスポット生成抑制に寄与したと考えられる．