ベータゼオライトの酸点構造と酸強度に関する理論化学的検討

摘要

ベータゼオライトに存在す酸点の構造と酸強度について、密度汎関数法を用いた理論化学的な検討を行った。 まず周期境界条件下、ベータゼオライトの架橋Bronsted 酸点を計算し、得られた結果からこの酸点が水素結合している可能性があることを指摘した。 また、二つの架橋Bronsted酸点が同一環構造を共有し互いに近傍に存在する場合、その構造は二つの水素結合で安定化されることを見出した。 さらには3配位Alモデルを構築することで、強酸性を示すLewis酸点を再現することができた。