湿性CO_2のin situ化学捕捉と水性ガス変換への応用

摘要

メタンの水蒸気改質を800℃, S/C＝2.5で行なった場合の流出模擬ガス（16.7%CO含有）について, Fe_2O_3-Cr_2O_3系の高温シフト触媒による水性ガス変換を500℃, SV 7200 h~(-1)で行なうと，2.8％COが残留する。 このシフト触媒に消石灰を混床で共存させ，同じ組成の混合ガスについて水性ガス変換を行なうとCO，CO_2は検出されなくなる。破過点までの流出ガスは湿性H_2のみであるから，水の凝縮でCOを含まない高純度H_2が捕集ざれる。 石灰が炭酸塩を形成してCO_2捕捉能を失ってしまうとCO_2だけでなくCOの破過も同時に起こり，石灰の存在しない場合の残留濃度2.8％COに漸近した。 捕捉CO_2炭酸塩の分解で高純度CO_2として回収ざれる。