初代学会長永田豊先生の逝去を悼む

摘要

本学会初代会長の永田豊先生（東京大学名誉教授，元日本水路協会海洋情報研究センター所長）は，平成25年8月28日にお亡くなりになった．享年79歳．永田先生は，1988年の学会発足当初から10年間にわたって会長を務められた．当時東大理学部の教授ながら，工学系の研究者ともよく連携されており，海洋調査技術の向上を目指す本学会の会長として適任で，学会初期の体勢固めをする段階におけるリーダーとして大いに指導力を発揮された．以前から水路部や水路協会との関係は深く，とくに二谷頴男さんが課長をされていた頃の海象課，海洋調査課にはよくお見えになったと聞く．また，日本財団の補助による水路協会の漂流予測高度化事業では長年検討委員会の委員長を務めていただいた．