鉄道鋼橋りょう塗替え塗装における塗装の自動化に関する検討

摘要

自動車産業をはじめ家電、オフィス家具などに利用されている塗装工程では、塗膜品質の確保、塗料使用量、溶剤臭気や塗料ダストの低減を目的に、機械による自動化、工程改善や塗料の改良などが行われている。しかし屋外で塗替えられている大型構造物では、未だ作業者による刷毛やローラー塗装が実施されている。更に鉄道鋼橋りょうの塗替えは鉄道運休中の夜間に実施することが多く、過酷な環境下での作業となる。これらの問題を解決するために、鉄道鋼橋りょうでの高所で狭い作業足場内にて自動塗装を行える新規な塗装システム（①塗料の飛散を抑えた塗装ガン、②小型軽量な塗料供給ユニット、③補強材や添接部など凹凸面に対しての移動が容易な駆動装置から成る）を開発し実用性を評価した。