2006年度（H18年度）のアルミ二次合金需要見通し

摘要

日本の二次合金需要は、国内自動車業界の発展と伴に伸びてきたと言って過言ではない。 1970年当時、国内のアルミ二次合金需要は年間30万トン程度で、アルミ総需要の20％にも満たない状況であった。 主要ユーザーは家電、二輪メーカー関連であり四輪メーカーは新塊合金を使用していた。 日本のアルミ二次合金需要が急速に拡大したのは、第1次オイルショック以降、国内のアルミ精錬が閉鎖していく中、合金品質の改善、ダイカスト技術の進歩、及び自動車メーカーの原価低減があいまって四輪メーカーの新塊合金から二次合金へのシフトが進んだ結果である。 現在アルミ二次合金需要は2004年度（H16年度）実績で165万トンとなっている。 これは、日本のアルミ総需要の40％を占める規模であり需要の約80％が自動車エンジン本体及び周辺部品といった自動車関連に向けられている。