国際化学オリンピックを通して見た田本の化学教育

摘要

今年の7月、東京で国際化学オリンピックが開催された。日本代表生徒が金メダル2つ、銀メダル2つと過去最高の成績を残し、報道でも取り上げられたので、ご存知の方もおられるだろう。運営委員としてこれに関わった立場から私見を述べたい。国際化学オリンピックは各国代表の高校生が化学の実力を競うイベントであり、今回は68の国と地域から計267名の生徒が参加した。実験試験と筆記試験が行われ、総合得点の上位1割の生徒に金、続く2割に銀、それに続く3割に銅のメダルが与えられた。