ウイルス感染症　国内にはない感染症　ウイルス性出血熱

摘要

ウイルス感染に伴って出血症状を示すものは多くあるが,主なウイルス性出血熱をにまとめた.特にエボラ出血熱,マールブルグ病,ラツサ熱,クリミア·コンゴ出血熱の4疾患はしばしば地域的流行を起こすもので,我が国の感染症法(感染症の予防および感染症の患者に対する医療に関する法律, 1999年)では1類感染症に分類されている.フィロウイルス,アレナウイルス,ブニヤウイルスの3種類がそれぞれの原因RNAウイルスで,フラビウイルス以外はバイオセーフティレベル4(BSL-4)に分類されている.