研究分野の課題と対応（研究体質改革と人材育成）

摘要

自動車産業は国民総生産の10％強を占め，日本経済の主役を担っているが，取り巻く環境は大変厳しく，各メーカとも生き残りをかけ，新車開発期間短縮，プラットホームや部品の共通化，モジュール化によるコスト低減など，新しい仕事のやり方に挑戦を続けている．また20世紀の自動車が残した負の遺産，環境，安全問題に対応するためには膨大な研究開発費が必要であり，顧客の要請にタイムリーに応えていくためには，自動車メーカ，部品メーカの連携，提携が必要になってきている．今後，従来の常識では考えられない技術提携や業務提携がグローバルレベルでおこなわれることになると思われる．