環境保全、コストダウン及び生産性向上への提案－自動車補修用塗料分野での具体的な提案

摘要

21世紀は「環境への配慮の世紀」といわれ、人と環境へ与えるリスクを削減する動きが前世紀にも増して、より明確化してきます。 塗料においては、人体の健康、安全環境と自然環境に与える影響に関する対応が基本の動きとなっています。日本国内では年間約2百万トンの塗料が消費されている中で、自動車補修用塗料は約4.3％を占めており、塗料分野のなかでは建築塗料の26.6％、新車塗料の14.4％、金属製品塗料の8.3％（日本塗料工業会会誌2001年1月）に比べ少ないことによるのか、自動車補修のための塗料自体の認知度は低く、環境対策化もあまり議論されていない様に思えます。 こんな中で2001年12月にBMWの新車整備センター（千葉県）において、日本で初めて環境対策を主眼とした水性補修塗料「オニキスHD」の導入が正式決定されました。 このニュースは業界紙のみならず一般紙にも報道されました。