カドミウムに汚染された農耕地土壌の修復技術について

摘要

食品の国際規格を作る「コーデックス（Codex）委員会」（FAQ/WHOの合同食品規格委員会）の食品添加物·汚染物質部会（CCFAC）において、食品中のカドミウム最大基準値案が検討されている。 2003年6月10日～19日までローマで第61回FAO／WHO合同食品添加物専門家会合（JECFA）が開催され、懸案事項であるリスク評価に基づくカドミウム基準値案の見直しが討議された。 2000年6月に開催されたJECFA会議以降に、研究等によって明らかになった新たな事実を加えて、再度リスク評価を行ったのである。また本年（2004年）3月、JECFAのリスク評価に基づきCCFACがカドミウムの基準値を検討して、修正案を提示している。 本年あるいは来年開催されるコーデックスの本会議でCCFAC案が承認されれば、農産物のカドミウム基準値が実質的に設定されることになる。